ある素人漫画家

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作者のコメント

もきゅ 

広島のような地方で出版社とのやりとりをする場合、必然的に電話になる。90年代はFAXも家庭用ともなると高価で普及しておらず、広島ではコンビニにも置いてなかったので郵送でネームを送り、東京に着くまで数日待機していた。打ち合わせは編集者が担当連載作家の対応が終わった午前0時くらいから始まり、数時間も1コマ単位の細かい指示が入る。それを修正し、何度かやりとりした苦労の末にようやくOKが出て「ようやく掲載される」と思ったが、「じゃぁ新人賞に出しましょう」と言われ愕然とする。掲載どころか、漫画雑誌の新人賞ですら素手では取れないものだと現実を思い知ったのであった。

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