モキュの地質観察記
名著というのは得てして装丁も含まれる。本の紙質、外観デザイン、大きさが良くないと、内容が良くても淘汰されると感じる。だから、装丁が良い本はなぜか内容も良く、長きにわたって増刷されていると思う。
地質関係の本は他の自然科学(数学、物理、化学、生物学)と比較して、きわめて少ないので逆に言えば、ストックするべき本は絞り込める。
しかし、近年は出版不況もあり、部数を稼ぐために、地質学や地球科学の本は続々刊行されているようだ。そういったインフレ的な本は元をたどれば名著に由来するものだと思う。ここではそういった地質学のターニングポイントとなった歴史的名著を紹介したい。