都市とつながる鉄道の敷設、高速道路網の整備、空港の設置、これらは、みんな地方は望んで大都市と繋いだインフラです。無論、東京から多くの人が地方に来ると期待してのことです。しかし、皮肉なことに利便性が高くなれば成る程、地方に住む若者たちは、大学へ、就職へと東京に流れていったのです。不便であればそこまで移動もしなかったかも知れません。インターネット網を整備するとどこでも仕事ができるから地方に人が戻ってくると期待もありましたが、結局、情報が安価に手に入るようになったことで、より東京が身近になり、仕事も人もみんな東京でできるようになってしまいました。やはり昔も今も良いものは下らないのですね。